「相続」と聞くと、堅苦しいイメージがあるかもしれません。
でも、それを“サザエさん一家”を題材にしてユーモラスに描いたのが『磯野家の家じまい』。
読み始めてすぐ、「これ、自分の家にも当てはまるぞ…」とヒヤッとしつつも、
最後まで笑って読める1冊でした。
今回はこの本を読んで考えさせられたこと・学んだこと、
そして「相続や実家問題に向き合うってこういうことか…!」と感じたリアルを綴ります。
『磯野家の家じまい』ってどんな本?
この本では、国民的アニメ『サザエさん』の磯野家をモデルに、
もし実際に「家じまい=相続・実家の管理・終活」に直面したらどうなるか?をユーモラスに描いています。
登場するのは、リアルに年を重ねた磯野家の面々:
- 波平が亡くなったあとの相続
- 高齢になったフネとサザエの介護問題
- カツオやワカメの相続トラブルと実家をどうする問題
笑えるエピソードも多いのに、読み終わったあとに「ウチは大丈夫かな?」と本気で考えたのが、この本のすごいところ。
「うちは関係ない」じゃ済まされない現実
この本を読んで、最も心に残ったのが
「相続は“その日”が来てから考えるのでは遅い」
という言葉。
財産が多くなくても、家や通帳や保険、兄弟間の温度差など、
“準備していないことで起こるトラブル”って案外たくさんあるんです。
とくに実家がある人は、売却するのか、空き家にするのか、誰が管理するのか…。
読むだけで「うちのこと」として置き換えて考えたくなる構成でした。
親と終活の話をするきっかけにもなる
「終活の話なんて、親に切り出しにくい…」
そんなふうに感じてる人にこそ、この本はおすすめです。
例えばこう言ってみては?
「こんな本があるんだけど、サザエさん一家の相続、笑えるけどリアルだったよ」
親世代も知ってる“磯野家”だからこそ、切り出しやすいんですよね。
読んでよかった、心から思えた一冊
『磯野家の家じまい』は、
- 相続を難しく考えすぎていた人
- 実家のことが気になってるけど話せてない人
- 家族との関係を見直したい人
こんな人に、とてもやさしく届く1冊だと思いました。
笑いながら読んで、気づけば家族の未来についてちゃんと考えたくなる。
📚 書籍情報・購入リンク

書名:磯野家の家じまい
著者:磯野家相続対策会議(著)
出版社:朝日新聞出版
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