母の介護で退職した僕が直面した“失業保険の壁”とリアルな体験談

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「親の介護が理由で退職したら、すぐに失業保険がもらえる」

…そう思っていた僕は、ハローワークで現実を知ることになります。

この記事では、母の介護で仕事を辞めた僕が、失業保険の申請でつまずいたリアルな体験を共有します。


1. 退職理由は「介護」。だけど制度の壁があった

2025年、母がくも膜下出血で倒れ、長期入院とリハビリが必要に。

しばらくは介護休業で対応していたけれど、退院後の生活を考えて退職を決意。

「特定理由離職者」なら、失業保険がすぐ出るはずと思っていました。

しかしながら、支給までの流れを大きく勘違いしていた僕は実情を知って焦りました。

  • 離職票が手元に届いて申請した日がスタート(退職日に遡ってくれる訳じゃないので生活費に余裕がない方は会社への催促は遠慮なく行い、離職票が届く前に仮申請しておくことをお薦めします)
  • 申請した日から7日間が待機期間(働いちゃダメ)でその後から給付が始まりますが、自己都合退職であった場合、給付制限(2025年4月以降の退職であれば1ヶ月間)ののちに支給
  • とにかく振り込まれるまでが長いので蓄えがない方は退職の決断も慎重にした方が良いです

2. ハローワークでのやり取り|制度は“ある”けど“使える”とは限らない

ハローワークで言われたのは:

  • 「退職時点で介護してましたか?」というニュアンスの質問(退院後の介護見込みでは厳しい)
  • 退職理由を証明する“申立書”の提出
  • 介護の証明として、要介護認定や主治医の診断書も求められることがある

形式的には認められる条件でも、担当者によって判断がブレるのが実情でした。

3. 僕が用意した書類と流れ

実際に提出したのは以下の書類です:

  • 離職票(事業主記入の退職理由は“自己都合”)
  • 「介護を理由とした退職に関する申立書」
  • 母の入退院の経過と要介護認定(要支援1)
  • 主治医からもらった簡単な診断補足書

それでも、「認めるかどうかは上で判断します」と言われ、
結果が出るまで1週間ほど待たされました。

4. 特定理由離職者として認定されたけど…

結果的には、特定理由離職者として認定され、

「待機期間7日+給付制限なし」ですぐに給付開始となりました。

でも、それまでの手続きや精神的なやり取りは、かなり消耗しました。

5. 制度が“ある”と“使える”は別問題

制度がある=安心、ではありません。

「認定されないかも」という不安、
「どこまで証明すればいいのか」という曖昧さ。

この記事を読んでくれている方には、
必要な書類や流れを先に知っておいてほしいと心から思います。

まとめ|介護と制度に向き合うのは、簡単じゃなかった

親の介護は、肉体的にも精神的にも負担が大きい。

そのうえで制度の“壁”にも向き合うのは、本当に大変です。

だからこそ、これから同じ状況になるかもしれない人に、
少しでも「事前に知っててよかった」と思ってもらえたら嬉しいです。


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